オオマエ アキマサ   Akimasa Oomae
  大前 暁政
   所属   京都文教大学  こども教育学部 こども教育学科
   職種   教授
年度2020
科目名初等教科教育法(理科)
科目カテゴリー講義
教育活動の振り返り教育活動の振り返り:
毎回必ず理科実験と,大学教員による模範授業を取り入れ,学生が能動的に学ぶことができるためのアクティブラーニングを保障し,他大学にはない実践的な理科講義になったと考えられる。オンラインでの授業を行うこととなったため,実験動画を作成し,Webを利用して学生がいつでも閲覧できるように工夫した。

教育活動の成果:
大学教員による模範授業を取り入れながら,「理科教育に関する理論と方法」を教授することで,学生の理科指導に関する知識や技能が向上することが推察される。
 大学教員による模範授業を体験することで,特徴的に,学習者視点からの授業の工夫に気付けることが推察され,より幅広い理科授業の工夫に気付ける可能性があると考えられる。講義の中で,大学教員の模範授業を何度も体験する中で,より理科授業の具体的なやり方を理解できたと考えられ,授業後にまとめさせていた講義の学びの中には,学生自身が学習者の視点になってとらえた工夫や,より細かな授業に関する工夫が挙げられていた。実験の動画も学生にとって好評で,より深く学べたという評価を得た。また学生の模擬授業の場を用意するために,対面式の講義になるよう工夫し,教員が対面で指導したり,学生同士が反省を交流したりできるようにした。

今後の課題:
大学教員による模範授業には一定の効果があると推察されるものの,さらに「理教育に関する理論と方法」をより効果的に修得させるには,「学生自身による体験の確保」も必要になってくると考えられる。模範授業と,学生自身が授業をつくったり,授業を行ったりする体験とを,どう取り入れればよいのかを今後も検討していく必要があると考えられる。また,様々な調査から明らかになっているように,現場教師の多くが,理科授業の指導法に関する知識や技能に苦手意識をもっており,現場での理科授業に困難さを抱えている現状を変えるには,理科教育を進める上での,1年目に困らないだけの知識や技能は何かを明らかにし,それを確実に修得させる仕組みを考えることが必要になるだろう。