モリ マサミ   Masami Mori
  森 正美
   所属   京都文教大学  総合社会学部 実践社会学科
   職種   教授
研究期間 2019/04~2020/03
研究課題 宇治茶生産地域における組織とルールの再構築による持続可能な観光モデルの研究
実施形態 機関内共同研究
研究委託元等の名称 京都文教大学
研究種目名 科学研究費助成事業公募申請不採択者・採択前先行研究促進費(研究代表者対象)
代表分担区分 研究代表者
概要 本研究は、農業生産としては危機的状況にある「宇治茶」が、世界文化遺産登録を目指し、日本遺産に認定され、観光資源や地域継承の核となろうとする過程を分析し、「地域主導型ツーリズム・マネジメント」による観光振興とコミュニティの持続可能性の両立を可能とするモデル構築をめざすものである。 近年、茶の消費量は世界規模で増大し、健康・美容志向とも重なり、抹茶・緑茶ブームが起きている。宇治茶は、その歴史や文化を背景に「文化財(文化遺産)」として価値づけられ、グローバルな「文化的商品」として評価され意味づけが変化している。この「文化的商品」としての価値は、観光分野では「ティー・ツーリズム」と呼ぶべき展開をみせ、体験価値向上による交流人口の増加に寄与しており、国内・国外のグローバルな文脈でも市場や多くの人々を引きつけている。 そこで本研究では、茶農家や茶商などの茶業者、住民、観光客、観光事業者、行政担当者など多様なレベルの主体の実践とそこに関わる様々なモノ、情報、ルールの相互連関を考察し、生産・文化・観光を繋ぐ新たな組織とルールの方向性を検討し、持続可能モデルを提案する。