ササキ バンジョウ   SASAKI Banjou
  佐々木 万丈
   所属   日本女子体育大学  体育学部 スポーツ科学科
   日本女子体育大学大学院  スポーツ科学研究科 スポーツ科学専攻
   職種   教授
発表年月日 2017/11
発表テーマ 大学生スポーツ競技者が抱く焦りの構成概念
会議名 日本スポーツ心理学会第44回大会
学会区分 全国学会
開催地名 大阪商業大学
発表者・共同発表者 共同発表者:菅野千尋、佐々木万丈
概要 競技場面における心理状態が、試合中のパフォーマンスに影響を及ぼすことが指摘されてきたが、焦りに着目した研究はこれまでに行われてこなかった。そこで本研究では、スポーツ選手が抱く焦りは、心理的にはどのような構造を示すのか、またどのような特徴がみられるのかを明らかにするために、比較的高いレベルでスポーツ競技に取り組む大学生(325名)を対象に調査を実施した。収集されたデータに基づく因子分析の結果、焦りを説明する4つの構成概念(「認知的閉鎖・否定的思考」「余裕感覚の欠如及び心身硬直」「怒り・苛立ち感情」「行動の無作為選択」)が抽出された。また、その性差を比較した結果、女子選手において焦りの認識は強いことが示された。さらに競技経験の多少による比較では、統計的に有意な違いはみられなかった。今後の課題として、競技参加直前の焦りの変化に、どのような心理的要素が関係するのかなどを検討することがあげられた。
本人担当部分:本研究の理論的背景並びに分析結果の考察及びまとめに対する指導助言に取り組んだ。