ナカムラ アンナ   NAKAMURA Anna
  中村 安菜
   所属   日本女子体育大学  体育学部 スポーツ科学科
   職種   准教授
発表年月日 2015/01
発表テーマ ドイツの移民問題とその「正義」の変化
会議名 科研費「高齢化社会における世代間正義の法的基盤構築」研究会
学会区分 研究会・シンポジウム等
開催地名 東北大学
概要 第二次世界大戦後、旧ドイツ帝国の東方領土に居住していたドイツ人住民が、従来の居住地から追放され、西ドイツへ流入した。西ドイツ政府は、彼らにアウスジードラーという法的地位を与え、手厚い社会保障を行った。本報告では、アウスジードラーを軸に、彼らの存在に対する西ドイツの認識と対応の変化を、「社会的正義」という言葉を軸として、追った。アウスジードラーに対する認識は、「保護すべき在外同胞」から「ドイツ民族ではあるが文化的異邦人」へと大きく変化する。その変化に合わせ、「彼らへの手厚い保障=正義」という西ドイツの考え方は、「手厚い保障=不正義」へと変わっていく。ドイツの移民政策の一端であるアウスジードラーと「正義」概念の世代間の正義の変化を明らかにした。