ナカムラ アンナ   NAKAMURA Anna
  中村 安菜
   所属   日本女子体育大学  体育学部 スポーツ科学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 憲法の人的射程と権利保障の枠組みの再検討―無国籍者となった台湾人の事例を素材として―
執筆形態 単著
掲載誌名 日本女子体育大学紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 第48巻,101-109頁
概要 従来の日本の憲法学では、国籍を基準とした「国民―外国人」という人的区別を基礎として、権利の享有主体を理解してきた。この区別を前提に,第二次世界大戦後,権利保障の積極的拡大が図られ、権利性質説が外国人の人権保障に関する通説になっている。しかし、権利性質説は、外国人を明確に定義しておらず、無国籍者を権利の享有主体から捨象している。本稿では、戦後日本で無国籍者となった台湾人の事例を素材に、無国籍者を「外国人」の枠にはめることが困難であること、無国籍者の存在を捨象している以上、権利性質説は国内の全ての人的カテゴリーを網羅していないことを明らかにした。その上で、現在の基本的人権の保障に限界があることを指摘した。