ニノミヤ ノリコ   Noriko Ninomiya
  二宮 紀子
   所属   十文字学園女子大学  教育人文学部 幼児教育学科
   職種   教授
発表年月日 2019/10/20
発表テーマ 領域「表現」が目指すものと音楽教育について考える―うめのき保育園の実践から見えてくること―
会議名 日本音楽教育学会 第50回大会
主催者 日本音楽教育学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 東京
発表者・共同発表者 二宮紀子、榎田光代
概要 領域「表現」が想定する子どもの表現活動に含まれる歌唱や楽器活動に関し、活動内容やその指導法について考察するため、現場の保育実践例を検証することから始める。今回は0歳から5歳までわらべうただけで育てている保育園の事例を取り上げた。共同研究者である保育園創設時の園長、榎田は人間の声をしっかりと聞ける子どもを育てるため、わらべうただけで育てる保育を行ったという。わらべうたを教えるのは造形遊びをするのにハサミの使い方を教えるのと同じという理論は、歌を使った遊びが0歳からの体と心の発達にどのように関わって行くのかを示しながら、音楽的ねらいを定め、音楽的体験の順次性までをも示している。そのねらいとは拍感、リズムの認知、速い・遅いの区別、音の大・小、高・低の認識、内的聴感、音程のとれた歌唱、音色の区別である。このようなねらいを見据えた時間の共有ののち、子ども達は自由遊びの時間にわらべうたを使った自発的な表現遊び(音楽会ごっこ)を展開した。そこには、音楽的な力が身についているゆえに演奏を楽しみ、それを観客として楽しむ子ども達の姿や誰もが知っている歌があることの重要性に子ども自身が気づく姿があった。