カザマ フミアキ   Fumiaki Kazama
  風間 文明
   所属   十文字学園女子大学  教育人文学部 心理学科
   職種   教授
発表年月日 2009/10
発表テーマ 友人関係の初期分化の維持とその規定因
会議名 日本社会心理学会第50回大会・日本グループダイナミックス学会第56回大会合同大会
単独共同区分 単独
概要 友人関係の親密化過程に関しては、親密な関係になる相手が時間経過と共に徐々に決定されていくとする段階的分化説と、出会ってすぐに、親密な関係になる相手が決定されるとする初期分化説がある。まず初期分化が生じていることを確認した後に、その分化した関係がどのくらいの期間維持されるのかを明らかにすると共に、初期分化を促進すると思われる複数の規定因との関係を検討した。大学生を対象とした調査を実施し、大学1年次と3年次とで「最も親しくしている友人」を比較した。その結果、1年次の早い時期に初期分化が生じているものの、3年次においては被調査者の63.2%が1年次に親しかった友人とは別の友人と最も親しくしていることが示された。また友人との行動、親密度、コミットメントなどの変数が初期分化の維持に及ぼす影響を学年別にパス解析によって検討したところ、相手に対する親密度が上昇した後に、コミットメントが高まることが初期分化の維持を促進している可能性が示唆された。