タケシマ シンノスケ   Shinnosuke Takeshima
  竹嶋 伸之輔
   所属   十文字学園女子大学  人間生活学部 食物栄養学科
   職種   教授
発表年月日 2018/09/22
発表テーマ 牛白血病感受性MHCハプロタイプにおけるMHC分子の発現解析
会議名 第27回日本組織適合性学会大会
主催者 日本組織適合性学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 松本市/まつもと市民・芸術館
発表者・共同発表者 竹嶋伸之輔・岩崎慎太朗・広瀬智哉・Wlaa Assi・細道一善・間陽子
概要 BoLA領域と病態進行との相関性を、十分なシークエンス深度を稼いでターゲット領域を絞り込むために、シークエンス領域をよりコンパクトにすることを目的として、牛白血病ウイルス(BLV)感染前およびBLV感染後のMHC領域内の遺伝子発現をRNA-seqによって解析する事で、各遺伝子の発現の有無の調査を行った。黒毛和種5頭について、全ウシ遺伝子のmRNAの発現を次世代シークエンサーを用いて解析した。抗原提示に関与するMHC遺伝子の中で、発現が強くみられたものは、BoLA-A、JSP.1、DQB, DRB3, DQA5, DQA2, DRA, NC1, DMA, DMB, TAP1などであった。一方、BoLA-DYA, DYB, DSBといった、反芻動物特異的なMHC遺伝子や発現が弱いとされているDRB2の発現は非常に弱かった。驚いたことにBoLA-DQA1遺伝子の発現は殆ど見られず、この感受性ハプロタイプの特徴である可能性が考えられた。さらに、MHC分子の中でBLV感染により大きく発現が増強された遺伝子として2つに大きく分断されたBoLA遺伝子の狭い方に含まれるクラスIIb領域にマップされるBoLA-DOB遺伝子が検出され、BoLA領域と疾患との相関性の検出のためには、クラスIIb領域の情報も同時に得ることが重要である可能性が示唆された。