イトウ ミホ   Miho Ito
  伊藤 美穂
   所属   十文字学園女子大学  人間生活学部 健康栄養学科
   職種   講師
発表年月日 2021/09/08
発表テーマ 東京都の家庭料理 行事食の特徴 ― 23区,都下,島しょにおける行事食の特徴 ―
会議名 日本調理科学会2021年度大会
主催者 (一社)日本調理科学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 実践女子大学 日野キャンパス(オンライン開催)
開催期間 2021/09/07~2021/09/08
発表者・共同発表者 発表者:成田亮子 ,赤石記子 ,伊藤美穂 ,色川木綿子 ,宇和川小百合 ,大久保洋子 ,香西みどり , 加藤和子 ,佐藤幸子 ,白尾美佳
概要 平成24,25年度特別研究「次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」に基づき、昭和35~45年頃に食べられていた東京都における家庭料理について聞き書き調査を実施し、次世代に伝え継ぐ家庭料理における行事食の特徴を検討した。東京都23区(台東区・世田谷区・中野区・杉並区・品川区・板橋区・練馬区)、都下(日野市・奥多摩町)、島しょ(新島・式根島)の3地域に分け、70歳以上の都民を対象に、家庭料理を聞き書き調査した。その結果より正月、節分、桃の節句、端午の節句、七夕、お盆、土用、お彼岸、月見、七五三、大晦日などの行事食について抜出した。正月は雑煮が食べられていたが、23区と都下でも地域によって食材が異なり、特徴がみられた。お節料理では、黒豆、紅白なます、昆布巻き、数の子、きんとん、田作りなどが重詰めにされて食べられていた。節分では23区ではイワシの焼き魚、煎り豆、都下では福茶が飲まれていた。桃の節句では蛤の潮汁、ひなあられ、端午の節句では島しょでしょうぶ、いももち、お彼岸ではぼたもちの他に都下では海苔巻きずし、いなりずしが食べられていた。お月見では月見団子の他に島しょであおやぎ、七五三では都下で、とりの子餅、大晦日では年越しそばの他に、すき焼きなども食べられていた。不祝儀や仏事では23区で白和え、島しょでひら、忌明けだんごが食べられていた。ひらは祝儀と不祝儀で盛り付け方を区別して用いていた。東京23区、都下では行事食で食べられているものは現在と変わらないものが多かった。島しょでは特徴があるものがみられた。聞き書き調査を行い、昭和35年ごろから現在まで行事食は変わらず受け継がれていることが分かった。