タケダ ヒロオ   Hiroo Takeda
  武田 比呂男
   所属   十文字学園女子大学  教育人文学部 文芸文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2001/03
形態種別 研究論文
標題 『日本霊異記』にあらわれた〈やまい〉
執筆形態 単著
掲載誌名 大野順一先生古稀記念論文集刊行会編『日本文芸思潮論叢』
掲載区分国内
出版社・発行元 ぺりかん社
巻・号・頁 57-80頁
概要 『霊異記』説話のなかで〈やまい〉がどのように描かれ語られているかを具体的に分析し、大別して、神の祟り=神のメッセージ、あるいは〈外部〉から侵入してくるものとして、空間性として受け止められるレベルのものと、宿業としての〈やまい〉に典型的な、三世にわたる因果の連鎖という時間性においてあらわれるレベルのものが混在しているさまを抽出、指摘し、そこから『霊異記』テキストの精神史的位相について考察した。村落共同体の伝承社会の崩壊によって個体の矛盾が顕わになるなかで、それまで共同体のレベルで解消されていた〈やまい〉という問題を個体として引き受けざるを得なくなった人々が、仏教的世界観=因果応報という世界観と出会うことで、〈やまい〉は仏教的な時間の枠組みでとらえられるようになり、開悟の契機として未来の時間における救済の可能性をはらんでいたはずだが、『霊異記』は現報を強く主張することでそれが萌芽のままに埋もれていることなどを論じた。A5、