コバヤシ ミノル   Minoru Kobayashi
  小林 実
   所属   十文字学園女子大学  教育人文学部 文芸文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/04
形態種別 研究論文
標題 ルバーシカを着る青年たち
執筆形態 単著
掲載誌名 『異郷』
掲載区分国内
巻・号・頁 (第23号),7-10頁
概要 麻生久の小説『黎明』をみると、ロシア十月革命をきっかけに日本風の生活様式を捨てて、ルバーシカを着ながらコスモポリタンを自認する青年が登場する。当初このロシアの民族衣装が日本人の目に触れだすのは、演劇の舞台衣装としてであるが、芸術座の場合は大正三年から五年のあいだに、ロシアらしさの表象としてルバーシカの使用が学ばれたらしい。その後ロシアで「空想としての革命」が現実に起こると、日本でも祝祭の場が現実の場にもちこまれ、新しい世界を目指す若者たちの間で、このロシア的とされる舞台衣装が日常服として用いられるようになった。