コバヤシ ミノル   Minoru Kobayashi
  小林 実
   所属   十文字学園女子大学  教育人文学部 文芸文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/07
形態種別 学術書
標題 『環境という視座 日本文学とエコクリティシズム』
執筆形態 共著
掲載区分国内
出版社・発行元 勉誠出版
著者・共著者 渡辺憲司、野田研一、小峯和明、ハルオ・シラネ編集。
概要 平成23年7月10日.
うち「Ⅳ中央と周辺」の「日本橋の夢」を担当。泉鏡花が大正3年に発表した花柳小説『日本橋』では、日本橋川と外堀を境界とする空間が舞台として描かれているが、これは明治以降の同地区のトポスと照応する。しかし江戸期以来の同地区の伝統に倣えば、日本橋花街を支えていたのは日本橋川両岸の豪商たちであり、明治10年代に同地の商人らが形成していた連の文化とは、異質なものである。これらを比較することで、明治期に入り徐々に同地区の構成メンバーは入れ替わりが生じているものの、文化の継承は行われていることがわかる。ただし、そこでは延命地蔵尊が『日本橋』ゆかりの寺とされているように、継承の実質は、変化していることがうかがえるのである。