タカダ ケント   Kento Takada
  髙田 健人
   所属   十文字学園女子大学  人間生活学部 食物栄養学科
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/05
形態種別 研究論文
査読 査読あり
標題 介護保険施設における栄養ケア・マネジメントのあり方と「低栄養リスク」「誤嚥性肺炎による入院」「経口維持の看取り」「在宅復帰」との関連 2019年度全国施設横断調査から(原著論文)
執筆形態 共著
掲載誌名 日本健康・栄養システム学会誌
掲載区分国内
巻・号・頁 20(2),10-22頁
著者・共著者 長谷川 未帆子, 高田 健人, 長瀬 香織, 浅見 桃子, 濱田 秋平, 遠又 靖丈, 田中 和美, 苅部 康子, 堤 亮介, 谷中 景子, 加藤 すみ子, 松山 紗奈江, 古明地 夕佳, 榎 裕美, 高田 和子, 加藤 昌彦, 小山 秀夫, 杉山 みち子, 三浦 公嗣
概要 目的:本研究は、介護保険施設において、2018年度介護報酬改定後の栄養ケア・マネジメント(以下、NCM)のあり方とアウトカム(低栄養、誤嚥性肺炎による入院、施設内看取り及び在宅復帰)の関連について、横断調査から検討した。方法:特養1,928施設、老健1,126施設を対象とし、無記名調査票を郵送した。入所者100名あたりの過去1ヵ月間の「低栄養の中・高リスク者数」、「誤嚥性肺炎による入院者数」、特養での過去1年間の「経口維持の施設内看取り者数」及び老健での過去1ヵ月間の「在宅復帰者数」を結果変数とし、「低値群」(中央値以下)vs「高値群」(中央値より大きい)に関連するNCM関連要因を予測変数、入所者数及び平均要介護度を調整変数とした多変量ロジスティック回帰により分析した。結果:解析対象は特養283施設、老健181施設であった。「低栄養の中・高リスク者の低値群」と関連するNCM関連因子は、「経口維持加算(I)算定あり」、「ミールラウンド実施あり」、「文書による栄養情報連携あり」、「入所前及び退所後の医療機関等との栄養情報連携あり」であった。同様に、各アウトカムとNCMプロセスが関連していた。結論:介護保険施設において、NCM関連加算の算定、ミールラウンドを始めとした多職種による経口維持の取組み、栄養情報連携の推進等によるNCMの取り組みが良好なアウトカムと関連することが示唆された。(著者抄録)