タグチ トモコ   Tomoko Taguchi
  田口 智子
   所属   ライフデザイン学科 所属教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2004/03
形態種別 研究紀要
標題 教育ディベートが導く協創の原理
執筆形態 単著
掲載誌名 北海道浅井学園大学短期大学部研究紀要
巻・号・頁 (第42号)
概要 187-196頁. 当稿は、教育ディベートが展開する学習過程を通じて、人間の内的に潜む諸要因と外部の関係性の観点から思考の創造的摩擦を生みうる協創の原理について考察した。学習過程を重視した教育ディベートは、計画的に創造的な教育手法である。肯定側または否定側の指定された立場の理論展開していく学習過程には、意識の流れの循環作用がある。積極的に外部に発信し続け、新たな学習された価値基準を備えることにより、他者との良い関係性を維持することができる。しかし、妥協でもなく、強制力でもない相互の意見交換の持続的空間は葛藤を伴う大変な作業である。葛藤との戦いが、パーソナリティという高い生産物を生み出していく。筆者は、個々のパーソナリティの高さを意識の価値基準におき、ボームの質料因・作用因・形相因に自己管理活動緒、問題処理活動、集合的自己管理活動を導入して、意識の統合を示した。そして、他者と交織し合うことによって価値観・知・権力へと重層性が増していく。この意識の流れを教育ディベートが導く協創の原理で示した。