コイヌマ ヒロツグ
小井沼 広嗣 所属 教育学部 職種 専任講師 |
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発表年月日 | 2014/06 |
発表テーマ | 「道徳的行為主体による悪とその克服――『精神現象学』における良心論をめぐって」 |
会議名 | 日本ヘーゲル学会第19回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 明治学院大学 |
概要 | 一般にヘーゲルの『精神現象学』における「良心」論はドイツ・ロマンティカーへの批判として解釈されることが多いが、本稿の狙いは、《悪の克服》というテーマのもとに論じられる当該箇所を、先立つ「道徳的世界観」の節で展開されたカントの道徳性批判との連続性において読み解くことにある。結論として、当該箇所で叙述される二つの良心間の相互承認は、カントがもっぱら課題として提示するにとどまった悪の克服が具体的な共同性の場面において実現されるという意義をもつことを指摘した。 |