コイヌマ ヒロツグ
  小井沼 広嗣
   所属   教育学部
   職種   専任講師
発表年月日 2009/06
発表テーマ 「作品と公共世界――ヘーゲル「事そのもの」論の意義」
会議名 法政哲学会第29回大会
学会区分 全国学会
単独共同区分 単独
開催地名 法政大学
概要 本発表では、ヘーゲルの『精神現象学』「理性」章Ⅽ節で叙述される意識の経験を、西洋近代における「市民的公共性」の生成論理を含意するものとして解釈することを試みた。ヘーゲルは当該箇所において、創作活動や批評といった諸個人の相互行為を通じて人倫的な共同性が生成してくるさまを叙述しているが、そこには諸個人の自発性や対等性、共通の価値への志向、多元性といった、市民的な公共性の特色が見いだせることを指摘した。