キドウラ トヨカズ   Kidoura Toyokazu
  木戸浦 豊和
   所属   教育学部
   職種   准教授
発表年月日 2016/06
発表テーマ 夏目漱石の文学理論における読者の感情の意義――ヴァーノン・リーのEmpathyの美学を視座として
会議名 日本比較文学会・第78回全国大会
概要 本発表は、漱石と同時代の小説家・評論家であるヴァーノン・リーの《Empathy》の美学を取り上げ、漱石の文学理論と比較した。両者の理論は読者や鑑賞者の「感情」に焦点を当てる点で共通する。しかし、リーは読者を作者によって操作される受動的な存在と見なすのに対し、漱石は読者を作者の表現を媒介に独自の経験を組織する能動的な存在と見なす点で、両者の理論に相異が認められることを指摘した。