クラトミ ケイ   Kuratomi Kei
  蔵冨 恵
   所属   教育学部
   職種   准教授
発表年月日 2022/02
発表テーマ パワーアシストスーツの着用による作業者の物体化の検証
会議名 日本認知心理学会第19回大会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 大阪大学
発表者・共同発表者 ◎宮崎 由樹・蔵冨 恵
概要 (共同研究につき本人担当部分抽出不可能)労働時の負荷軽減やケガ防止等を目的に,パワーアシストスーツの試験的導入がはじまっている。本研究は,パワーアシストスーツを装用することで,装用者が物体的に認識されるか検証した。参加者は,パワーアシストスーツを着用して大きな荷物を運搬する人物(ロボット着用群),または着用せずに運搬する人物(ロボット非着用群)を観察し,機械らしさ/人間らしさを測る項目およびMind Perception尺度に回答した。その結果,非着用群にくらべてロボット着用群では,機械らしさは高く評価され・人間らしさは低く評価された。ただし,Mind Perception尺度による評価では,ロボット非着用群にくらべて,ロボット着用群では正の経験性(喜び等を経験する能力)は高く,負の経験性(痛み等を経験する能力)は低く評価された。これらの結果から,パワーアシストスーツの着用は,機械らしさを増大させ・人間らしさを低減させるが,だからといって,機械のように経験性に乏しい物体と判断されるわけではないことが示された。