ハマチヨ イヅミ   Izumi Hamachiyo
  濱千代 いづみ
   所属   教育学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2004/11
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 「しょ(所)」「ところ(所)」が付いて数を表す言葉―『平家物語』を中心にして―
執筆形態 単著
掲載誌名 豊田工業高等専門学校研究紀要(『国文学年次別論文集』平成16年,『日本語学論説資料』第42号に再録)
掲載区分国内
巻・号・頁 (第37号),1-18頁
概要 「しょ」「ところ」が付いて数を表す言葉に関して,二種類の『平家物語』を調査し,南北朝時代から室町時代末期にかけての用法の変遷を究明したもの。際立つ点をあげる。①使用頻度の高い「いっしょ」は一つの場所・一か所という元来の意味の用法が減少し,「同じ場所」という意味の用法が増加。登場人物たちが運命をともにする重大な状況を表す。が,各一例,現代「一緒」と表記する用法もある。②貴人の人数を表す用法がかなり見られるが,『日本国語大辞典第二版』にこの記述が存しない。補うべきであろう。③場所の数を表すのに「―しょ」「―ところ」「―かしょ」の三つの形から「―しょ」が消える。この中で「―かしょ」の形が多いが,「いっかしょ」は全く存しない。