ミヤノ ユタカ   Yutaka Miyano
  宮野 裕
   所属   教育学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2004/04
形態種別 研究論文 
査読 査読あり
標題 15世紀末のロシア正教会における正統と異端---「ノヴゴロドの異端者」を中心に
執筆形態 単著
掲載誌名 史学雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 113(4),1-34頁
概要 ヨーロッパにおける正統と異端の関係を、「ノヴゴロドの異端者」問題を通じて描いた。モスクワ出身の大主教ゲンナージーは、ノヴゴロド的伝統を告発し、1490年教会会議でそれを異端として宣告させることに成功した。しかし宣告の瞬間まで、大主教の正統としての立場は定まらなかった。彼はノヴゴロド的伝統の側から異端であると告発され、府主教や大公からも疑われていた。最終的に、大主教に近い高位聖職者の決起が、大主教を正統とし、彼の敵を異端とする結果に導いた。