コイヌマ ヒロツグ
小井沼 広嗣 所属 教育学部 職種 専任講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 「行為と赦し――アレント政治思想を介したヘーゲル「良心」論の一考察」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『法政哲学』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (第6号),15-30頁 |
概要 | 本稿の目的はヘーゲルが論じる行為と赦しの倫理的意義を、ハンナ・アレントの同種の思想と比較しながら考察することである。人間の「複数性」を主張するアレントは、諸々の人間の行為を単一の歴史過程のうちに意義づけようとするヘーゲルの歴史哲学を批判する。だが本稿では、ヘーゲルが『精神現象学』の「良心」論で説いたのは、倫理性を他者との対話的関係において確証していこうとする行為者の態度であり、それはアレントの説く「複数性」とも背反しない、という点を明示した。 |