イシダ ヒラク   Hiraku Ishida
  石田 開
   所属   幼児教育学科第一部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/03
形態種別 その他
標題 保育的観察による幼児のピア関係形成に関する研究(2)-観察室における移動運動量を指標とした幼児の遊び参加測定の試み-
執筆形態 共著
掲載誌名 日本発達心理学会第18回大会(埼玉) 論文集
掲載区分国内
巻・号・頁 547頁
著者・共著者 著者名:◎石田開・田丸敏高・小林勝年・寺川志奈子・植木綾子・小枝達也
概要 (全体概要)互いに見知らぬ同性幼児4人組の遊び場面観察から、遊びを経ることにより、個人が集団に対して自らの行動を調整することを、遊び中の移動距離という客観的量指標の測定により示した。約45分の遊び中の最初(お互い初めて会ってまもなく)と最後(遊びを共有した後)の2回、各3分間、子どもだけで自由に過ごす時間を設け、そこにおける個人の移動量を測定した結果、5歳児の場合、1回目より2回目で移動量が増え、お互いに馴染むことで活性が増大したと考えられた。6歳男児ではより強固な結果が見られ、1回目から2回目の変化として、ともに遊ぶ4人の間での個人差が1回目から2回目に減少していた。すなわち、遊びの共有を経て、自らの行動を互いに他者に適応させたと考えられた。子ども達が「仲良くなっていく」過程を、移動量というきわめて客観的で、かつ測定容易な指標を用いてとらえることができた。
(担当部分概要)上記について、観察全体の計画を執筆者共同で行ったが、移動量指標に関する発案及びその測定方法の開発および分析等主要部分を担当し、責任執筆者となった。