中部学院大学・中部学院大学短期大学部 教員業績
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ベップ エツコ
BEPPU Etsuko
別府 悦子 所属 教育学部 子ども教育学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/07 |
形態種別 | 学会機関誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | LD,ADHD等を有する児童に対する教師の認識と教育的対応 |
執筆形態 | 筆頭執筆者 |
掲載誌名 | 発達障害研究 |
出版社・発行元 | 日本発達障害学会 |
巻・号・頁 | 29(3),193-202頁 |
著者・共著者 | ◎別府悦子・宮本正一 |
概要 | 本研究では、LD,ADHD等を有する児童生徒の学習面・行動面の困難の実態把握とともに、教師の認識を明らかにすることを目的に、ある市の小学校50校全員に対して、質問紙調査を行った。その結果、LD,ADHD等の特別支援ニーズをもつ児童は2.1%であった。調査では、主に国語、算数に困難を有する児童、不器用さのある児童、多動衝動性を有する児童が抽出された。これらの児童についてクラスター分析を行ったところ、困難の状況が5つのクラスターに分けられた。そのうち、国語・算数の困難、実技系科目等の不器用さ、および多動衝動性までも重複した児童のクラスター(10%)、国語・算数の困難および不器用さは小さいものの多動衝動性を示す児童のクラスター(11%)では、国語・算数の困難を示す児童のクラスター(20%)および不器用さと算数の困難を示す児童のクラスター(7%)に比べ、教師の指導困難感が高い傾向にあった。特別支援を必要とする児童を適切に抽出することのできる実態把握のあり方と教師支援の体制の検討が必要であることが討論された。 |